
Perfect Romance
第15章 祭りのあと
全部が終わって、かずは女子社員に教えてもらいながらメイクを落としていた
鏡に向かって言われるままにそれを行ってるかずは、はっきり言ってまるで女の子みたいで
…多分、あの社員も半分面白がって教えてる気がする
だって、手つきがさ
落とし方をしらなかった男から見ても、やけに色っぽく見える
つか
俺が昔見た、女の子の落とし方と違いすぎ
あの時は、顔のギャップに驚いたんだっけ
でもかずは、素顔しか知らないからか
はたまた落とし方のせいか
ゆっくりと脱いでいくのを見せられてるような、そんな感覚
「終わった」
最後に顔を洗ってさっぱりしたかずが、タオルで拭きながら俺に振り向いた
ああ、いつものかずだ
やっぱり素顔のが俺には魅力的だ
だけど
「かず、早く着替えて来なよ
…襲うよ?」
メイクは落としても、まだナースのままのかずにだけ聞こえるように囁いた
「あ!そうだっ」
自分の格好に気付いたかずが、真っ赤になって奥に走る
俺は、その後ろ姿を笑いを耐えながら見つめていた
