
Perfect Romance
第15章 祭りのあと
「相葉さんって、二宮さん好きでしょ」
メイク道具を片付けながら、女子社員が揶揄うように言ってきた
「うん、好きだよ」
嘘じゃないから、普通に答えると
「ふふ、やっぱりね」
驚く事もなく、彼女が笑う
「気持ち悪いとか、思わないんだ」
何だろう、この人話しやすいかも
「全然。私そういうの偏見ないから
…お似合いですよ、お二人とも」
そう言ってにっこり笑った彼女は「お先に」とドアを出て行って
今、ここにはかずと二人きり…
しかもかずは、後ろのファスナーに苦戦してて
未だにナース服
「相葉さん、ちょっと手伝ってよ」
こんな状況で、俺に頼んじゃう?
かずって、賢いようで抜けてるとこあるよね
…そこがまた可愛いけど
「いいよ」
にんまりしてしまうのを抑えきれず、かずの背中に回ると
「あ、こら!」
そのまま後ろから、抱き締めつつ首筋に顔を埋めた
そしてわざとゆっくりとファスナーを降ろし、辿るように唇を這わせていけば
「ちょ…っ」
かずが、びくりと肩を震わせた
