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Perfect Romance

第15章 祭りのあと



「……」
「だからごめんって」

帰りの車の中

かずの表情は完全に怒りに満ちていて、俺の謝罪をガン無視している

そりゃさ、怒るのは分かるけど

…あんな姿目の前にして、何もなかったかのように冷静になんて、俺には出来ないよ


「サイテー…あんなとこで

…誰か来たらどうするつもりだったわけ?」

窓の外を見たまま、かずが呟くから

「でも鍵は掛けといたし…」
火に油な気もしないでもないけど、今は何を言っても無駄だろうから素直に答えた


でもかず、暴れて抵抗はしなかったじゃん

…とは言わないけど


「相葉さんがおかしいのは知ってるけど……もう少し俺の事も考えてよ」


あれ?
もっとギャンギャン怒ると思ったけど
何かかず、諦めちゃってる?


そうされると、凄く罪悪感に襲われるんだけど
かずに申し訳ない気持ちが溢れてくるんだけど

しかも俯いたりされたら、益々申し訳なくなってしまう

どうしよう

泣かせるつもりじゃなかったのに




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