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Perfect Romance

第15章 祭りのあと


かずの方から、唇を寄せた

首に両手を巻き付けて、俺を引き寄せる

それでも恥ずかしいんだろう、その唇は俺のそれではなく、耳許に移動した


「相葉さん…抱いて?

めちゃくちゃに……していいから」

突然豹変したかのようなかずの甘い囁き

まだアルコールも残ってはいるのかもしれないけど
これと言った刺激が少ないまま来たからか

焦れったくなったのか

かずが大胆になっていった


「…そんな事言っちゃって…知らないよ?」
ー…壊れるまで、愛しちゃうよ?


「いい…っシて…?」
尚も俺を煽るかず


「…知らないからね」

それだけ言うと、俺はかずの唇を荒々しく貪っていった


互いの唾液が混ざり会う

どちらのとも分からないそれが、かずの口の端から零れ落ちて
透明なラインを描いた

それを辿るように舐めてから


「…あっち、行こうか」

横抱きのかずをそのまま抱き上げ、ソファーから立ち上がった

やっぱり愛するなら、ベッドで存分に愛したい

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