テキストサイズ

Perfect Romance

第16章 告白



「ねぇ、翔ちゃんってさ…家ではどんな感じなの?」

翔ちゃんのイメージって、そつなく色んな事をこなしそう

だって、こんなお茶1つにこだわりを見せてるんだもん



「ん…ー炊飯器と闘ってるよ」

「は?」


何?闘うって

大ちゃんちの炊飯器、暴れるの?…って、んな訳ないか


「あれ?にのから聞いてない?」

「ないない、…どういう事?」


大ちゃんが、何かを思い出したかのようにニヤニヤと笑いだした

「水加減がね、上手く行かなくて…
すっごい真剣になるんだよ

…で、ソレが正に【闘ってる顔】」


大ちゃんはその他にも、ちょこっとだけ翔ちゃんのエピソードを教えてくれたけど

大ちゃんの話してる表情を見てたら、最後は耳に入ってこなくなった



だって、その顔は本当に幸せそうで
お互いが全てを晒け出してる感じがして


何だか急に寂しくなったんだ



俺とかずって、まだまだそこまでいけてない


…そんな域に達してない

ストーリーメニュー

TOPTOPへ