
Perfect Romance
第3章 ここから始めよう
今度は俺が真っ赤になる番だった
初対面の時と、今の違いに戸惑ったのもあるし、本当に告白されるとも思ってなかったから
「俺、裏切るとかしないよ。嘘なんかつかない」
"ついても何故かすぐバレるけど " と相葉さんが苦笑を浮かべる
うん。何かそれは分かる気がする
相葉さんって素直な人なんだろうなって思う
それに…
今までに出会った事のないタイプだからなのか、俺も「相葉雅紀」と言う人間に興味を持った
相葉さんの「好き」とは違うけど、もっと相葉さんの事を知りたい
「とりあえず…オトモダチになって貰えない?」
おずおずと相葉さんが聞いてきた
「俺も…メールシカトしてごめんね。今度はちゃんと返すから」
「…それはOKって取っていいんだよね」
苦笑から、心底嬉しそうな微笑みに変わる
俺はやっぱりちょっと恥ずかしくて…
「…うん」
それだけ返して、一気にビールを飲み干した
「ありがとう…にの」
相葉さんは、今日一番の嬉しそうな顔をしている
…本当は、何となくこうなる気がしてた
避けてたのは、心のどこかで相葉さんが引っ掛かってたから
それを認めたくないから、逃げてた
でもまずは
……オトモダチから始めましょうか
