
Perfect Romance
第16章 告白
「ばーか」
おでこをペシッと叩いたかずが
「俺、めんどくさいよ?」
意味ありげに笑う
「え、…それって」
「1年、待って」
一緒に暮らせる?と喜びそうになった所に言われた一言
「なんで!」
思わず拗ねた声が出た
「…やらなきゃいけない事がある」
「何を?」
「それは…まだ言えない
でも
本当に俺を好きでいてくれるなら…待ってて」
まだ何かあるの?
一体かずは何を抱えてるの?
「俺じゃ…力になれない?」
つい、弱気になる俺に
かずが、困ったように笑った
「そんな事、ないよ?…多分、頼ると思う。
だって…」
……俺も、一緒に住みたいもん
ボソッと消えそうな声だけど、しっかり耳に届いた
「分かった!待ってる!」
腕の中のかずをグッと引き寄せた
かずが嬉しそうに笑う
「寝よ?本当に、仕事ヤバくなるよ」
「このままでも…いい?」
「うん」
……おやすみなさい
