
Perfect Romance
第17章 新たな決意
「…そうか、あいつはそんなに……」
一通り話し終えた俺が溜め息を吐くと
親父が項垂れたまま同じように溜め息を吐いた
「なかなか、凄いだろ」
手元にある、親父が作ってくれた焼酎の水割りを少し口に運ぶ
項垂れる親父の肩を見て、“何か…小さくなったなぁ“ なんて、ぼんやりと考えてた
そして、相葉さんに連絡しなきゃ、と今になって気が付いた
迎えに行くって言ってた
しかも今日のつもりで、あれきり放置…
電話くらいしなきゃ、悪いかな
「親父、ちょっと電話してくる」
「あ、ああ」
慌てて顔を上げた親父に “すぐ終わるから“ と言ってリビングを後にした
母さんが万一起きたら面倒だから、肌寒いけど外に出る
スマホを開いて
電話帳を開いて
さあ、コールが鳴る…かどうかの素早さで
「かずっ?!」
相葉さんの声が聞こえた
ずっと持ってたのかよ
俺が連絡するって言ってから?
…だってこの早さ、画面なんてろくに見てないでしょ
「うん、…相葉さん?」
