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Perfect Romance

第17章 新たな決意



駅に着いて、乗り換えようとホームの階段を登った時
ふと目についた見慣れた背中

目立って背が高い訳じゃないのに、まだ多い人波でもすぐに彼だと気が付いた

ここまでわざわざ?
てっきり最寄り駅の方だと思ってた

だけど、当の本人はキョロキョロしていて俺に気付いてなくて

わざと通り過ぎて見ようかなとも思ったけど、今日は何だか素直になりたい気分だったから


「…相葉さん」
後ろに立って、そっと声を掛けてみた

「かず!」
振り向いた相葉さんが嬉しそうに笑う

「こっちに来てたんだ」
俺もつられて頬が緩む

「だって疲れてると思って…乗り換え面倒でしょ?それに」
ー…うちに来るまで待ちきれないし

最後は囁くように言われて、ちょっとだけ顔が熱くなった


LINEには “駅まで行く“ とはあったけど、相葉さんちの最寄り駅だと思ってたから
後ろ姿を見た時は驚いた

でもそれと同時に嬉しくなった


だって俺も
…早く会いたいと思ってたから

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