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Perfect Romance

第18章 あ・き・す・と・ぜ・ね・こ


でも翔ちゃんが言い出したら誰も断れないのは皆が分かっているから

俺もかずも、…そして大ちゃんも
半ば諦めるしかないわけで


ってかさぁ
キャバクラならまだ、分からなくもないんだよ

俺ら皆男だし
…基本、女の子が好きだし


「いらっしゃいませ」
入口の黒服くんに名前を告げると、“中でお待ちです“ と言われ、後に続いたら


通されたそこは、筋肉自慢としか見えないような

どこをどう見渡しても

マッチョな男、男、男……

男しかいない

お客さんは勿論と言うか女性ばかり



「えーと…」

最初に戸惑った声を上げたのは、俺らを誘った翔ちゃん

「マジですか…」
かずも呆気に取られていて

俺と大ちゃんに至っては、声を出す事すら出来なかった


「こちらです」
そんな俺らを気にする事もなく、無表情で2階に案内され

たどり着いたのは所謂 “VIPルーム“ らしい場所

「…翔ちゃん」
ようやく俺も、名前だけは口に出来た

だけど、それ以上は何も言葉が出ないくらい
頭が真っ白だった

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