
Perfect Romance
第18章 あ・き・す・と・ぜ・ね・こ
「…で、何なんですか?ここ…」
物凄く剣呑な雰囲気を醸し出したのは、かずだった
「仕方ないだろ、智と2人じゃ心細かったんだから」
翔ちゃんが、かずを宥めるように肩を叩くけど
「マジで、勘弁してほしいんですけど」
そんなの知らない、とうんざりした顔で溜め息をつく
「俺だって来たくねぇよ…」
ちょっと翔ちゃん!
俺らを誘っておいて、それ?
…まあ、分からなくもないけどさ
大ちゃんも、苦虫潰したような顔してるし
今、俺達が立っているのは
怪しげな大きな擦りガラスの扉の前
黒服を来た若い男が、その扉の前に立ち
こっちをじっと見つめている
「付き合いだから、しょうがないだろ」
なんて言っている翔ちゃんだって、嫌~な顔してるし
「で、何で俺達まで?」
「一人じゃ嫌だから」
「櫻井さん…」
「こうなりゃ、道連れは多い方がいい」
「確かに」
いやいやいや
大ちゃんそこで納得しないで
翔ちゃんを抑えるのが、大ちゃんの役目でしょうが!
