
Perfect Romance
第18章 あ・き・す・と・ぜ・ね・こ
「え、何で?」
ここに来てから、そんな素振りは出してないのに
爽やかな笑顔のマッチョさんはいともあっさりと見抜いたらしい
「分かりますよ。…こういう仕事してたら」
「あ…そ、そうなんだ」
「でも、僕らがうまく彼を助けますから、少しでも楽しんでください」
ー…せっかくだから、楽しんで欲しいんで
「ごめん…」
よっぽど不機嫌な顔になってたんだろう
マッチョさん関係ないのに、凄く気を使ってくれてる
でもね
やっぱり心配なんだよ!
かず自身は、あしらい方も上手いし
社長をかわしつつもマッチョさんと楽しそうに話してるし
「こら!!」
かずの声とともにベシッと言う音
たまたま違う方向を見てた俺は、慌ててかずに視線を向けた
ー…何?どうした!?
「はい、おしまい」
スッと社長の隣から立ち上がるかず
「すまんっ!もうしないから…座ってくれ」
情けない声で引き留めるハゲ…もとい、社長
「彼、うまいですね」
マッチョさんが、ククク…と楽しそうに笑った
「え?」
「僕らは必要なさそうです」
そう言って、かずの方へ視線を向けた
