
Perfect Romance
第18章 あ・き・す・と・ぜ・ね・こ
…それどころか
絡めた指にちょっと力を入れて握りしめてくれて
もしかして、酔っ払ってる?
可愛いかずになってる?
あの、超可愛い甘えんぼになって……
「ねぇ、相葉さん」
…なかった
声がいつも通りだ
「ん?」
「もうすぐ誕生日だね」
「え…」
最初の頃、何気なく言った誕生日
…覚えててくれたんだ
「ちょうど土曜日だし、初めてだから…
お祝いしてあげるよ」
照れたようにニコッと笑ったかず
俺はと言えば
どうせ覚えてないだろうから、クリスマスを一緒に過ごせれば…なんて考えてたのに
「クリスマスより、誕生日メインでね」
まるで俺の考えてる事をお見通しかのように
すぐに補足されるかずからの言葉
「楽しみにしてなね!」
『あきすとぜねこのおまじない、相葉さんに教えますね』
「え?」
『…偶然かもしれないけど、これで願いが叶ってる人いるんですよ』
「またまた~…」
あの時はマッチョさんも笑ってたし
酒の席でのおふざけで、言われるままにしてみただけ
だけど
願い事、叶った……みたい
