
Perfect Romance
第18章 あ・き・す・と・ぜ・ね・こ
かずにフラれて、ふて腐れ気味だった社長も、別れ際には上機嫌で
翔ちゃんからしたら大成功
こんなくだらない事で盛り上がる大の大人5人プラスα
……マジで酒の力って偉大(笑)
そんなこんなで店を出た後
翔ちゃん達は松本さんの店に行くと言ったのを断って
俺とかずは酔い醒ましも兼ねて1駅分をのんびり歩いて帰る事にした
深夜だし、周りに人もいないから
手を繋いで並んで歩く
外で手を繋ぐなんて、…もしかして初めて?
暗がりでも分かる、ほんのりと赤い顔がやけに可愛くて
手から伝わるぬくもりが気持ち良くて
ずっとこうしていたい、なんて思っちゃって
…解こうとしないかずも、そう思ってくれてる?なんて勝手に決めつけて
思わず繋いだ手を一度解いて、改めて指を絡めた
所謂 “恋人つなぎ“
一瞬、かずが顔を上げて俺を見たけど
小さくキュッと唇を噛んだだけで、怒る事もその手を解く事もしようとはしなかった
