
Perfect Romance
第19章 HappyHappybirthday!
金曜日、俺はまさかの残業になってしまった
取引先との資料に不備があって、作り直しを言い渡された
櫻井さんと二人、皆が帰ったフロアーで必死にパソコンと向かっている
「二宮、後どれくらい?」
「後半分くらいです」
「もっと早く言えってんだよ、あのハゲ」
パソコンを打ち込みながら、櫻井さんがぼやく
「本当ですよね…何も今日言わなくても」
考えてる事は同じ
櫻井さんも、早く大野さんのとこに帰りたい
…俺も、早く相葉さんちに行きたかった
「さっさと終わらせて、帰るぞ」
「はい」
誰もいないフロアーに、キーボードを叩く音だけが響き渡る
静かだから集中出来たのと
二人とも早く残業手当よりも早く帰りたいのが一致してるから
予定より早く、資料作りを終わらせる事が出来た
『仕事終わった。これから向かうね』
相葉さんにメールして、パソコンをオフにする
急げばまだお店は開いてる
