
Perfect Romance
第19章 HappyHappybirthday!
「櫻井さん、俺寄るとこがあるから先に行っていいですか?」
「なに、どこ行くの」
喋ってる時間も惜しいんだけど
…そんな事、櫻井さんに言える訳ないし
隠すのもおかしいから
「ケーキ、予約してあるんです」
ー…だから、閉まる前に行かないと
素直に答えたら
「じゃあ、俺も行く。…智に買ってやりたいから」
結局二人で、行く事になった
…本当は、一人で行きたかったんだよなぁ
だって、バースデーケーキだって知られたら
櫻井さん達、乱入しそうなんだもん
「でもさ、クリスマスは明日なのに
何で今日取りに行くの?」
早歩きをしながら、櫻井さんが不思議そうに訊ねる
どうせバレるのは時間の問題
仕方ないか
「相葉さん、明日誕生日なんですよ」
速度は弛めずに答えると
「マジで?イブが?」
櫻井さんがいきなり立ち止まった
「ちょっと櫻井さん!お店閉まっちゃう」
「あ、すまん」
閉店まで後15分
このまま行けば5分前には着ける
