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Perfect Romance

第4章 近くて遠い距離


「ああ、今日は俺と智が奢るから

…あれ?雅紀、聞いてない?」

「聞いてない…」
ちらり、と大ちゃんを見ると

「忘れてた」
てへ、と舌を出した

「いいの?」
だってそんなつもりは全くない

だけど

「いいのいいの!二宮の初参加だから」
すぐに翔ちゃんがそう言うから


「ごちになりまーす!」
ここは素直に甘える事にした

やっぱ、持つべきは良い先輩!だよね(笑)




翔ちゃんと大ちゃんの話をつまみに、かなり盛り上がった

それぞれの高校時代の事や
新入社員時代の事


大ちゃんがひたすらマイペースだとか
翔ちゃんは昔から怒ると怖いとか

話は尽きる事なく次から次へと話題が変わっていった


にのも楽しそうに話を聞いている
時々、笑いすぎて俺を軽く叩いたりするのが堪らなく嬉しくて

気付いたら飲むのを止めてひたすらにのを見つめていた

ほんのり染まった頬
酔いからか、少し潤んだ瞳

そして、やけに俺に寄り掛かる…身体


ん?

何か、様子がおかしい?


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