
Perfect Romance
第20章 秘密?の社員旅行
金曜日の朝
「…やっぱ行きたくない」
ウダウダとしてる相葉さんを半ば追い出すように
俺は玄関まで背中をグイグイと押した
「ほら!早くしてよっ」
昨日、大野さんから電話が入っていた
"翔ちゃんが集合場所まで送ってくれるって"
…そのまま出勤するから、もれなく俺も一緒に来い、と櫻井さんの伝言付き
だから俺も、早くに支度を済ませていた
渋々靴を履く相葉さんを引っ張って、足早に櫻井さんちに向かう
約束した時間の2分前
俺は櫻井さんちのチャイムを押した
…時間に厳しい櫻井さんの機嫌を損ねるのだけはごめんだったから
「おはようございます」
「さすが二宮。良く分かってる」
櫻井さんが玄関を開けてニヤリとした
「そりゃそうですよ、時間厳守しなきゃ怖いですもん」
俺も、負けじとニヤリとする
「大野さんは?」
「…引きずって行くから大丈夫」
ふと後ろを見ると
着替えて支度「は」終えている大野さんが、壁に凭れて寝こけていた
