
Perfect Romance
第22章 運命って信じる?
何度も “ごめん“ と繰り返すかずの肩を抱いて
俺の部屋に向かう
明るいエレベーターの中で、かずの顔を見たら
「かず…寝てないの?」
目の下に、隈が出来ていた
「そんな事ないよ」
無理に笑おうとしてるかず
「嘘つき。…隈が出来てる」
肩を抱いた腕を引き寄せて、かずを胸に押し付けると
「…目敏いなぁ」
かずの声が、少し震えた
だけど泣く事はなく、そのまま身を預けて目を閉じるその顔は
さっきまでの辛そうな顔からどこかホッとした顔に変わっていて
…ちょっとだけ安心した
玄関を入って、かずを先に中に促して鍵を掛けた瞬間
中に入らずに俺を待ってたかずが胸に飛び込んできた
そのまま押し付けられる唇
首に巻き付く腕
かずの思うままにキスを受け入れながら、その背中を支えるように両手を回した
深くなるキスに、俺もたまらなくなって
唇が少し離れたのを合図に今度は俺がかずの唇を貪った
首に回る手に力が入る
かずも、もっと俺を受け入れようと舌を差し出してきた
