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Perfect Romance

第22章 運命って信じる?


かずが意味を察して顔を赤く染めた

せっかく昨日抑えられた理性を、あっさり手放す事は避けたい


なのに


「やだ…離れないで」

かずが縋るような瞳で見つめてきて
更に体までくっつけてくれば


「煽ってんの…?」
そうとしか思えないけど

「わかんない……」
恥ずかしそうに顔を埋めるかず


ここまでされたら、俺の理性なんてのは脆い
砂で作った城より脆い


俺はかずを抱き抱えるようにして体を反転させた

かずをシーツに縫い止めて、両肘を顔の横に置いて

逃げられないような状態に持っていくと


「煽ったの、かずだからね…」

揺れる瞳から目を逸らさずに、ゆっくりと顔を近付ければ


かずが小さく頷いて、そっとその目を閉じた


起き抜けの、少し乾いた唇


潤いを与えるかのように舌先で舐めていくと
…もどかしそうに、かずのそこから吐息がもれた


その甘い吐息に誘われる
もっと甘いものに変えていきたい欲求に捉われる

何度重ねても、飽きない唇は
俺を捕まえて離さない





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