
Perfect Romance
第22章 運命って信じる?
「あ、あ、あ、…あああっ!…もっと…っ」
かずが望んだから
愛して欲しいと言ったから
壊れるくらい欲しいと言ったから
「ああっ!…は、ぁ……」
もう、何度達したかも分からない
かずが求めれば求めるだけ、応えてやりたかった
「あいばさ、…あいばさん!…まさ、き…っ」
…最後には、うわ言のように俺の名前を呼んで
何かを確かめるように俺にしがみついて
俺の体にかずの痕をたくさん残して
「…消えなければいいのにな」
1つ1つに指を滑らせて呟くかずを、きつく抱き締めた
甘い、恋人と過ごす濃密な時間
「絶対、離さないんだからね……」
愛しいかたまりを腕に閉じ込めて、気怠いけど心地好い空気に目を閉じた
…俺は、すぐに眠りに落ちた
かずが、静かに涙を流してたのに気付かないまま
『おはよう!仕事頑張ろうね』
いつものメール
普段通りの朝
何も疑ってなかった
…夜もまた、いつものように電話するつもりでいた
だけど
この朝のメールを最後に
かずは俺の前からいなくなった
