テキストサイズ

Perfect Romance

第23章 Perfect Romance


それからすぐに、翔ちゃんに電話をしたのは覚えてる


翔ちゃんも酷く驚いて
すぐに、翌日会社に確認してくれたけど

“休職届が受理されている“ 事以外、何の情報も得られなかった


もしかしたら実家にいる?、と考えたけど
…俺はかずの実家の詳しい場所は知らなくて


最寄り駅まで行ってはみたけど
その先が全く分からないから、どうしようもなくて

かずのスマホは、あの朝のメールを最後に
繋がらなくなった

電源を切ってるとか、そんなんじゃなくて
回線そのものが解約されていた




マンションに戻った時には、何も考えられなくなった

大人になって、初めて声を上げて泣いた

会社も、1週間休んだ

何も手に付かなくなった


休んでる間、大ちゃんが来てくれた
…申し訳ないと思ったけど、荒れる自分が抑えられなかった


だけど大ちゃんは
何も言わずに俺に寄り添ってくれた


…大ちゃん達がいなかったら
俺は今頃どうなってたんだろう




ストーリーメニュー

TOPTOPへ