
Perfect Romance
第6章 言えないキモチ
「な…何ですか?」
思わず後ろに仰け反る
「雅紀と、付き合うって決めたんだろ?」
「そう、ですけど…」
「何でそんなに迷ってんだよ」
俺を見る櫻井さんの目は、真剣だった
「迷ってるって……」
だけど何て返して良いのか分からいから、…黙るしかなくて
「雅紀の事、好きなんだろ?」
「それは、…まあ」
「ならなんで、それを雅紀にはっきり伝えないの?」
…何も言えなかった
だって本当の事だから
端から見たら、相葉さんの愛情表現に甘えてるだけにしか見えないんだから
…でも、言えないんだよ
怖くて、言う事が出来ないんだ
素直になれないのも分かってる
ならなきゃいけないのも、分かってる
「雅紀がさ、自信ないって…ぼやいてたぞ」
「え、…」
相葉さんが?
あんなに嬉しそうにしてるのに?
「付き合う事になれたけど、本当に俺でいいのかって
…お前の気持ちにまだ自信持てないから、不安なんだって」
