
Perfect Romance
第6章 言えないキモチ
「少し酒でも入れば、素直になれんだろ
…あ、でも」
「はい?」
「…絶対飲み過ぎるなよ?」
"雅紀の理性、間違いなく崩れるから "
櫻井さんが必死に爆笑するのを堪えて、変顔になった
その顔があまりに面白くて、俺も吹き出してしまう
「あ!何笑ってんだ、人の顔見て!」
「だって…櫻井さん、すごい顔…ぷぷっ」
「二宮のくせに生意気だぞ」
「櫻井さん、ジャイアンですか」
「なら、お前がのび太か」
今度は2人で、笑いが止まらなくなった
そうだよね
伝えなきゃ分かるわけ、ないんだよね
明日、好きって言えるかな
言えたら、相葉さん喜ぶのかな
…喜ぶよね、きっと
でもまだ
言える自信、俺にはないよ……
