
Perfect Romance
第6章 言えないキモチ
天気が良いのもあるし、やっぱり週末だと言うのもあって
露店の並ぶ通路は凄い賑わいを見せていた
家族連れ、カップル、友達同士
…いろんな人が集まってるから、相葉さんと俺が並んで歩いてても、誰も気にもしない
「…これ、デートって言うのかなぁ」
思わず口から出た小さな呟き
だけどそれはしっかり相葉さんに届いていて
「え、デートでしょ」
"だって恋人になって初めてのデートだよ? "
相葉さんの顔、蕩けそう
改めて皆言われると俺も照れちゃって
「バカじゃないの」
なんて、憎まれ口叩いたり
…やっぱり素直になるって、難しいよ
例えば
『俺も嬉しい❤』
とか
『一緒に歩けるなんて幸せ💕』
はたまた
『相葉さんとデートなんて夢みたい✨』
…なんて言うの?俺が?
いやいや、俺女子じゃないから!
いくらなんでも気持ち悪いから
だってこの場合って
どっちが彼氏で彼女なわけ?
お互い彼氏でお互いエスコートとかするの?
頭の中がぐるぐるする
まずはお祭り楽しもう
…考えるのはそれからだ
