キラキラ
第4章 タイセツ
なんっだ……これ。
痛いなんてもんじゃない。
腰も、アソコも、なにせ、下半身が自分のものじゃないみたいだ。
「ね。 午前中は、俺んちで休んでてよ」
のんきにいう潤に、俺は焦って首をふる。
「…いや……これヤバイ…どーしよ、俺、動けねえぞ」
目が泳ぐ。
焦りながら、しゃべってるから早口になる。
本気モードの俺に、潤もただごとじゃないと気がついたみたいだ。
「え?」
「……休んで治る気しねーんだけど」
「……マジ?」
潤も慌てて起き上がった。
「ちょっ……もう一回起きてみて」
潤に支えられて、ベッドに座るのも一苦労だ。
「……っつ………ってえ…」
顔をしかめて、体をおこす俺に、潤は苦笑いして
「……まずいね」
と、言った。
********************************************
J
翔くんの、腰は思ったより深刻だった。
とりあえず、一緒に朝御飯、と思っても、リビングまで歩くのも一苦労。
スツールなんかに座れないから、ソファに腰掛けて、隣り合って、クロワッサンを食べた。
「ごめんね……」
「……受け入れたのは、俺だろ」
しょんぼりする俺に、翔くんは、笑って首をふる。
「これ、飲んで」
翔くんが俺のために買ってきた解熱鎮痛剤が、役にたった。
「腰痛にも効くみたいだから」
「……まさか、俺も飲むなんてな」
翔くんが、苦笑しながら、水でそれを流し込んだ。
「昼に帰るから。ゆっくりしてて。マネージャーだけ連絡しといてね」
俺は、カウンターから、翔くんのスマホをとり、手渡した。
「ああ……」
うなずく翔くんは、ソファーに座ったまま出かける支度をすすめる俺を、じいっとみてる。
「なに?」
俺は、シャツのボタンをとめ、袖をまくり腕時計をつけた。
反対側の手には、バングル。
翔くんが、ふと声をかけてきた。
「そのバングル……前に俺があげたやつ?」
「………そうだよ?」
俺は、嬉しくて、腕を翔くんの目の前でふってみせた。
それは、昔、撮影のときに翔くんが、つけていたもの。気に入ったみたいで、翔くんはそれを買い取った。
細い幅の、ボリュームを押さえたデザインで、綺麗な手首の翔くんにすごく似合ってたものだ。
痛いなんてもんじゃない。
腰も、アソコも、なにせ、下半身が自分のものじゃないみたいだ。
「ね。 午前中は、俺んちで休んでてよ」
のんきにいう潤に、俺は焦って首をふる。
「…いや……これヤバイ…どーしよ、俺、動けねえぞ」
目が泳ぐ。
焦りながら、しゃべってるから早口になる。
本気モードの俺に、潤もただごとじゃないと気がついたみたいだ。
「え?」
「……休んで治る気しねーんだけど」
「……マジ?」
潤も慌てて起き上がった。
「ちょっ……もう一回起きてみて」
潤に支えられて、ベッドに座るのも一苦労だ。
「……っつ………ってえ…」
顔をしかめて、体をおこす俺に、潤は苦笑いして
「……まずいね」
と、言った。
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J
翔くんの、腰は思ったより深刻だった。
とりあえず、一緒に朝御飯、と思っても、リビングまで歩くのも一苦労。
スツールなんかに座れないから、ソファに腰掛けて、隣り合って、クロワッサンを食べた。
「ごめんね……」
「……受け入れたのは、俺だろ」
しょんぼりする俺に、翔くんは、笑って首をふる。
「これ、飲んで」
翔くんが俺のために買ってきた解熱鎮痛剤が、役にたった。
「腰痛にも効くみたいだから」
「……まさか、俺も飲むなんてな」
翔くんが、苦笑しながら、水でそれを流し込んだ。
「昼に帰るから。ゆっくりしてて。マネージャーだけ連絡しといてね」
俺は、カウンターから、翔くんのスマホをとり、手渡した。
「ああ……」
うなずく翔くんは、ソファーに座ったまま出かける支度をすすめる俺を、じいっとみてる。
「なに?」
俺は、シャツのボタンをとめ、袖をまくり腕時計をつけた。
反対側の手には、バングル。
翔くんが、ふと声をかけてきた。
「そのバングル……前に俺があげたやつ?」
「………そうだよ?」
俺は、嬉しくて、腕を翔くんの目の前でふってみせた。
それは、昔、撮影のときに翔くんが、つけていたもの。気に入ったみたいで、翔くんはそれを買い取った。
細い幅の、ボリュームを押さえたデザインで、綺麗な手首の翔くんにすごく似合ってたものだ。