
キラキラ
第31章 イチオクノ愛
最後まで出しきり、ハァハァと激しく息をつきながら力を抜いたにのは、額に滲み出てきた汗を手の甲でぬぐった。
あまり汗をかかないにのだけに、全身で感じてくれていたことが分かって嬉しい。
久しぶりにする行為は、改めてにのをとても大事に思えるものだった。
ただ排泄していた犬のときと違い、気持ちの持ちようが全然違う。
「好きだよ……にの」
自然と口をついてでる言葉。
にのは、嬉しそうに口角をあげた。
そんな彼に軽くキスをおとして、俺は手のひらの二人分の精液をささっとティッシュで拭った。
そして、そのごみをポイと放り投げ、すかさずにのの白い足をヨイショと、持ち上げたら、急ぎすぎ、と、にのが苦笑いした。
「っ……待って……イッたばっかよ…」
「ごめん待てない」
「もうっ……ああっ…?!…ちょっと何!」
持ち上げた足をぐいっと押し広げると、目の前にあらわれるのは、にののピンクの蕾。
俺は、コクっと息をのみ、その蕾にそっと口づけた。
「やだっ!……ああっ……あいばさん、やめっ」
にのが慌てて抵抗するが、力で俺に叶うわけない。
俺はぎゅっと腰をつかみ、かまわずにザラリとそこに舌をはわした。
俺の脳裏には、男前に攻める松潤と、可愛く喘いでいた翔ちゃん。
ローションのかわりに、舌で解していた二人。
ヤッベーこれ、超コーフンする……!
ヒクヒクとうごめく場所に、唾液をひたすらに塗り込んでいる間中、にのが半泣きで抵抗する声をあげてる。
「やぁっ……ああん…ぁ」
「……気持ちい?」
「う……っああっ……」
にのは俺の頭を必死で押し戻そうとしてるけれど、力を失っていたはずのにのの中心が、またゆるゆると勃ちあがっているのをみて、ちょっと自信がついた。
しはらく続けていると、あきらめたのか、強ばっていたにのの体の力がぬけ、俺を押し戻そうとしていた腕もなくなった。
「にのちゃん…?にの?顔みせて?」
股の間からにのの顔を見たら、にのは両腕でかくしていた顔を、ちょっとだけ見せてくれて。
涙にぬれた茶色の目が非難めいてて笑ってしまう。
「も……変態…やめろよ……」
「ふふ……俺も新しい攻めかた日々研究してんだよ?」
「やだってば……恥ずかしい」
「今さら?」
言いながら、ぐいっと指を差し込んだ。
