
キラキラ
第31章 イチオクノ愛
「ああ……っ……はぁっ!」
にのが、ぐっとのけぞった。
あらわになった喉が白くて、綺麗で。
そっとそこに吸い付くと、それに抗うようににのはゆるく首を振った。
「にの……大丈夫?」
耳もとで囁く。
きつく閉じた瞳と滲んでる汗に、心配になる。
しかし、じっとしているうちに、痛みに歪んでた顔が、少し穏やかになってくのをみて、俺はホッとした。
久しぶりのにのの中は、溶けそうなほど熱くて。
気合いをいれてないと、すぐに持っていかれそうなほど、締め付けてくる。
「痛い…?」
「んん……」
にのが薄く目をあけた。
俺の顔を見て、ふふっと笑った。
「……情けない顔」
「……え?」
「こんなん……いつものことでしょうよ」
繋がる瞬間の痛み。
俺には、想像するしかできないけど、本来の使い方とは違うことをしているその体の器官への負担は、凄まじいときく。
「だって……」
いつものことっちゃ、いつものことだけど。
にのの苦しそうな顔はあまり見たくないんだ。
だから、俺はいつも殊更に丁寧に準備する。
今日みたいな勢いは珍しいんだよね。
でも、どうしようもなくすぐに欲しかった。ごめんね。
そっとキスして、頬にも額にもキスして。
許しを乞うように、あちこちキスしてたら、にのは、くつくつ声をあげて笑った。
そして。
「……すぐイッたら許さないから」
言って、にのは小悪魔のような笑顔を見せた。
