
キラキラ
第31章 イチオクノ愛
まーくん!!
出た!まーくん!
俺はいっきにテンションがあがる。
とろけそうな微笑みのにのに、ゆっくり口づけてその細い足を広げて抱え直した。
にのが、恥ずかしそうに目をそらす。
「あげるよ……これでもかってくらいあげる」
「ん……」
にのが頷いたのを確認し、そっと腰をひいてから、ぐんっと鋭く突き上げた。
「んあっ」
にのの顎があがった。
その艶やかなほくろに、少しあいた唇に、キスを繰り返しながら、何度も何度も突き上げた。
「あっ……あっ……」
「にの……愛してる」
「まーくん……まーくんっ」
さっきまでとはうって代わり、密着したまま、自分の気持ちをぶつけるように、腰を送り続ける。
にのの表情は快感に歪み、すがるように俺に抱きついてきた。
「好きだよ……好き……にの」
「あっ……まーくっ……俺もっ」
「離さないよ……」
「もっ……と……もっと」
今まで見たことがないくらい、求められ、今までしたことがないくらい、激しく求めて。
汗をかかないにのが、汗だくで俺の名を呼ぶのがいとおしくて、俺は、自分を刻み込むように少々乱暴なほど強く穿ちつづけた。
「はっ……ああ……にの」
「あっ……あっ…まーくんっ………もう……!」
「んっ……イけっ……」
悲鳴のようなあえぎ声と共ににのがイッたのを確認して、……ようやく俺もすべてをにのの中にぶちまけた。
震え続ける体をぎゅっと抱き締めて、優しく額に口づける。
はぁ……はぁ……と、激しく繰り返していた呼吸は、やがて静かになり。
俺の背中をかき抱いていた腕の力が抜けてるのに気がついた。
体をおこしよくよくみたら、にのは深い眠りに入っている。
目尻に浮かぶ涙と、穏やかな表情に、俺はもう一度、好きだよ、とささやいて、静かにキスをした。
これだけ彼から激しく求められたのは、あまり記憶にない。
嬉しい半面、少々心配だ。
それだけ傷ついたということか。
寂しかったということか。
……あ、でも、そういえば、にのが寝るのを嫌がった時期もこんな感じだった気がするな……。
それも確か金髪がらみ。
「………」
ひっかきまわされたけれど、ひどい目にあったけれど。
にのの本音が見えたことだけは……嬉しかったかも。
