
キラキラ
第33章 🌟🌟🌟🌟🌟
「はっ……ぁぁ」
「気持ちいい……?」
「ぁん……気持ち……い」
ユサユサと揺さぶるたびに、濡れて薄くあいた唇から、漏れる声。
下腹に力をいれてないと、あっという間に先に果ててしまいそうで、俺はぐっと息をのんで、サトに覆い被さった。
サトの細い腕が俺の背中にまわる。
二人ぴたりと重なり、そのまま腰を動かすと、俺とサトの腹の間に挟まれて、濡れそぼる屹立の熱さを感じて。
そっと指をかけたら、サトはびくんっと体を震わせた。
とろとろと先走るもので、濡れてるそれを、ゆっくり上下に刺激したら、繋がってる場所があり得ないくらいに、ぎゅうっと締まり始めた。
「いやぁ……っ……あっ……カズ!」
「っく……」
「あっ……あっ……」
首を振って絶頂を訴えるサトにあわせ、俺も自身の快感のボルテージをあげようと、指と腰の動きを早める。
ギシギシとベッドが鳴る。
「あっ……カズ……だめ、イク……!」
「いいから…イって……」
「ああっ……ああっ」
派手な声をあげてサトが体をピクピク震わせた。
俺も声を必死でのみこみながら、強く腰をうちつけサトの体内に熱い欲を注いだ。
「はぁっ…っ……はぁ……」
「……ぁ……はぁっ……」
しんとした室内に、俺たちの呼吸音だけが響く。
しばらく黙って重なったままそのままでいると、汗まみれのサトがふふ……と、笑った。
「……なに?」
「ううん……なんか幸せ……」
「……そうだね」
幸せそうに微笑むサトと額をくっつけて笑いあう。
なんだか吹っ切れた今の俺たちは、この先のことを悲観する要素はまるでなくて、ただただ想いが通じあったばかりの恋人のように、甘い幸せをかみしめていた。
「……ね、次は俺が抱く」
サトは目を輝かせて体をひねって起き上がろうとした。
「え?」
「いいでしょ?俺もカズを感じておきたい」
「いや……まぁ」
……ええ……俺はまだまだ、可愛いサトを抱く気満々だったんだけど……
つか……ずっと抱いてっていわなかった?
あまりの可愛さに立場を逆転したくなかった俺の歯切れの悪い返事をきいて、サトがにやっと笑った。
「気がかわったの。夜は長いでしょ?」
