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キラキラ

第33章 🌟🌟🌟🌟🌟



主導権が、サトにうつった。

サトは、俺をゆっくり押し倒すと、嬉しそうに俺の身体をさわり始めた。
くすぐったがりの俺には、いつもこれに弱くて。

ふっと笑いながら身をよじると、サトも笑って、隠さないでよ、と胸に口を近づけてきた。


「……っ」


チュッと粒を吸いあげられて、背中にぞわりと快感が走る。
そのまま、舌を見せつけながら舐められ、あられもない声をあげそうになり、俺は思わず口を覆った。


「こら、手を離して」

「……」


ふるふると首を振る。


「声聞かせてってば」

「……」

「……カズ」



サトの声音に艶がまじったのが、はっきり分かり、俺の心臓が、とくん……となった。

体の奥からじわりと熱が広がり、この人を求めだす。


サトに、雄スイッチが入った瞬間で……同時に、俺も体を開くスイッチが入った瞬間だった。


震える手をはずすと、サトは嬉しそうに頷いた。
さっきまでの可愛さはすっかりなりを潜め、凛々しい表情にかわっていて。

髪をうるさそうにかきあげる仕草もなんだか様になってる。


「髪が……邪魔」


頭を振りながら、髪の毛を縛る紐を探すが、あいにく自室ではないから、そんなものはなくて。

俺を見下ろす体勢から、いいことを考えたとばかりにサトはくるんと俺と体を入れかえた。

俺がシーツにペタリと座って、静かに様子をみていると、サトはベッドヘッドにクッションや大きな枕を重ねて。
おもむろにそこを背にして座った。

やりたいことが分かった俺は苦笑して、


「あなたに跨げばいい?」

「最終的にはね」


サトは、ふふんと楽しそうに笑って、さらっと言った。


「はい。後ろ柔らかくするから、そこで四つん這いになって」

「……」


女王様か……あなたは。
俺は、こくんと息をのんだ。


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