
キラキラ
第35章 屋烏之愛
「良かった……まだ、硬い」
「…………やっ」
ゆっくりと擦られて、硬度がさらに増したのが自分でも分かった。
体が、あそこが、じわじわ発熱してる。
暑い……
俺は両腕で顔を覆った。
恥ずかしくて恥ずかしくて。
そんなとこ触れられて感じてる姿を、他人に見られるなんて、考えたこともなかったから、どうしたらいいかわからない。
声をだせと言われたって……
俺は、体をよじって、その動きをとめようとするけれど、覆い被さった松本が邪魔で思うように動けない。
ジタバタしてると、ふいに松本が、
「触るよ」
と、言った。
もう触ってるじゃん!
と、心で突っ込んだ瞬間、するりと下着がおろされて。
えっ?!
と、思ったと同時に、松本の大きな手のひらが俺の竿を直に握りこんだ。
「ぁあ……っ」
背中をすごい勢いで何かが駆け抜けて、俺は体を反らせた。
「っ……松本さ……ん……!」
「気持ちいいか……?ぬるぬるだ」
「…やっ……」
俺は、ふるふる首を振る。
恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい。
涙がでてきた。
「カズ……可愛いよ」
「いや……!」
「どうして……?」
「……どうしても」
