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｢ひっ……｣


その感触にびっくりして、思わず体に力が入る。

松本がジェルを纏った指で俺の下の穴をぐーっと何度も押してくる。
その馴染ませるかのような動きに、心臓がばくばくと跳ねた。

この器官を使うことは知ってたし、お互いに真っ裸になってるんだから、いまさら、ある程度の恥ずかしさは覚悟していた。


それでも……


｢……っ……ちょ｣


俺の下半身をじっと見ながら、松本が、準備を始めてる。
……恥ずかしすぎて、泣きそうだ。


だが、やだ、とも言えない。
やめて、とも、もちろん言えない。


それなら…いくらなんでも…せめて格好だけでもどうにかなんないだろうか。


｢潤く……んんっ｣


俺の願いを訴えようと思って、松本の名を呼んだ瞬間、俺のそこにジェルを塗りたくっていた松本の指が、そっと沈みこんでいった。

排泄の機能しかない場所に、ずぶんと、はいってゆく指。


｢やっ……ああ……！｣

｢カズ……力が入ってる。切れるからリラックスしろ｣

｢まっ……ん｣


身体中に力が入り、うまく逃せない。