
キラキラ
第8章 バースト
ふと、気がつけば、せっかくのココアが冷めてしまっていた。
胸はさっきからずっとドキドキしている。
自分が、小さい頃から必死に隠してきた普通じゃない部分。
それを持つ人間が、今目の前に三人もいる奇跡。
これが心強いと、言わずしてなんだろう。
自分がなんなのか見失いかけるほどに、ずーっと孤独で、不安だった。
チカラが爆発しないように、感情をセーブし続けてた。
やっと、俺、本当に向き合える人たちを見つけたかもしれない。
「こうして知り合えたのも何かの縁だよね。いつでも遊びにおいで」
大野さんが優しく微笑んだ。
「…はい。………ありがとうございます」
涙がでそうだった。
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