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キラキラ

第10章 100パーセント

宣言どおり、優しいキスが、降ってきた。

髪から始まり、額、まぶた、頬に、チュッ…………チュッ…………と音をたて、唇を滑らしてくる翔くんに、うっとりしてしまう。

「…おまえ、顔ヤバイって」

「…………え?」

はあ…………と、吐息混じりのため息をついた翔くんは、額をくっつけて低くささやいた。

「あんま色っぽい目で、見ないでくれ…………暴走しそう」

「別に、そんなつもり……んん…っ」

厚い唇で、声ごとふさがれる。
するりと入ってきた舌が、俺の舌を捉えて絡ませてくる。
この翔くんは、キスがうまい。…………ってか、エロい。
必要以上に水音をたて、唇から舌から口腔内を犯してくる。
そうしてる間にも、あいた手で、さわさわと俺の胸をさわりだす。

ぴんと尖りを弾かれて、体がぴくりと跳ねた。

「………ふっ…………んぅっ…………」

キスから逃してもらえず、塞がれたままの喉からは、くぐもった喘ぎしか出ない。
苦しくなって、顔を振ると、翔くんは、唇を離して、舌を喉からうなじに滑らした。

「…………あっ…………んっ」

思わずあげた声に、かっと顔が熱くなる。
慌てて、唇をかもうとしたら、遮るように翔くんの指が口内に入ってきた。

「………いいよ…………素直に声だせよ」

「…………んっ………」

翔くんの長い指が口のなかを暴れまわる。

気持ちいい…………。
指って案外気持ちいい。
反射的に翔くんの指をくわえたら、翔くんが、軽く息をのんだ。
そのまま舌をはわして、翔くんの指を、ゆっくりねっとりなめ回す。

うわ…………

舐めてるだけで俺も感じる。

翔くんも、気持ちいいのか、はあっと切ないため息をつきだした。

「………潤……おまえヤバイ」

翔くんは、呟いて、俺の口から指を抜き、たちあがりはじめた俺を、そっと握りこんだ。

「…………ああっ」

声をあげてしまった俺の後孔に、翔くんは、唾液まみれの指をなすりつけてきた。

「…………っ」

思わず、力が入り、翔くんに、ポンポン、と軽く太ももをたたかれる。

「大丈夫だから…………ほら」

「ん…………」

さっき、ちょっとだけ入れてもらってたそこは、やわやわと、解されたかと思うと、ゆっくり一本指をのみこんだ。

「…………やっ」

「息、とめんな」

翔くんが優しく囁く。


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