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キラキラ

第10章 100パーセント

**おまけ**


あっちの世界のS side


隣で小さくみじろいだ気配につられて、目を開けた。

俺の隣で小さくまるまって寝ていた潤が、ぼうっとした目で見上げてきた。
その纏う雰囲気で、分かった。

いつもの潤だ。

もとにもどったんだな……良かった。

「しょおくん……」

身をすりよせてきて、また目を閉じようとするから、こら、と笑って鼻をつまんでやる。

「もう起きないと。遅刻だぞ」

「んー…」

潤は、くすくす笑って、首をふった。

「鼻、やめてよ…」

低くなっちゃう……と呟いて、またうつらうつらしだしたから、俺は、顎を上向かせて唇を塞いだ。

「んん…」

すぐに、甘い声をあげて、ぼんやりこたえてくる潤は、滅茶苦茶可愛い。
舌を絡ませると、とたんに綺麗な眉をよせて、はあっと熱い吐息を漏らし始めたから、すかさず、あいた手で下腹部をまさぐる。

「あ……しょお……くん」

「しよっか」

「ダメだよ………俺、今日裸になるもん。翔くん勢いで、跡つけそう」

「あ?」

なんだ、それ。聞いてないぞ。 

「言わなかった? 女性誌の仕事て、ひさびさにセミヌードになるよ」

無邪気にくすくす笑う潤を唖然として見つめる。

……ダメだ。
潤を手にいれてから、異様なほど、まわりに嫉妬するようになった。
潤が絡む人、仕事、全てが気になってしょうがない。

ヌードだ?!
ありえねーだろ!

「ダメ。禁止。今日は仕事しなくていい」

「なにいってんだよ」

「絶対だめ。なんなら、今ここで足腰たたなくしてやる」

「翔くん…」

可愛く笑う潤に、口づけた。
そのまま顎、首筋に舌をはわす。

「あ…ん…」

とろける顔で感じる潤は、もうわかってる。
俺がもう止まらないことに。

「……跡つけないでね……んん」

「うるせえよ」

ふふふと、笑いあい、抱き合った。


あっちにもどった潤も、可愛いとやらの俺と、甘い時間を過ごしてるだろうか。

せいぜい仲良くな。

「あー……俺、お前のバージン二回もらったことになるなあ」

「……んっ……あん……なんか言った………?」
 
「ん?なにも。……………ほら、これは?」

「ああっ……しょおくんっ………ダメっ」

可愛い潤は、最高だ。

でも。

……意地っ張りな潤も悪くないな。


              end,

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