テキストサイズ

キラキラ

第11章 sweet

**** *****

S side


ベタベタになった体を、シャワーで綺麗にして、ベッドに二人で寝転んだ。

終わってみれば、結局、床で2回、ソファーで1回、風呂場で1回したという結果に。
何キロカロリー消費したかな。


えっちを嫌がってた智くんも、それは、恥ずかしいからだってことは、俺は、ちゃあんと分かってる。

その智くんは、スイッチが入っちゃえば、誰にも見せたくないくらい、おそろしいほど妖艶な姿になることだって、知ってる。

ようは、そこまでの持っていきかたなんだよな。
それは、俺の腕のみせどころ。

いかにして、自然に相手に誘わせるか。


……………でも、ちょっとやりすぎたかな。


「智くん…………?」

「…………なに」

「腰。平気?」

「なわけ、ないじゃん」

かんっぜんに、怒ってる(笑)

俺は、笑いながら、酷使させた細い腰をさすり、智くんを抱き寄せた。
智くんは、ぶうたれた顔で、いいはなつ。

「……………明日、絶対に起こしてよ」

「ん、分かった」

「……………翔ちゃんは何時なの」、

「俺?俺は、8時入り。だから、先にでるからね」

「ふうん……………」

「朝飯は、パン買ってきたから。それ食べるんだよ?抜いたら駄目だよ」

「……………うん」

「二度寝しないようにね」

「……………ん」

「智くん?」

「……………」


寝ちゃったか。

疲れたよな。

チュッと形のいいおでこにキスして、智くんを抱き込んだ。

華奢にみえて、意外と筋肉質でしまった体。

俺よりは二回りくらい小さいから、抱き寄せるにはちょうどいいサイズなんだよね。

智くんのいい匂いのする髪の毛に、顔をよせて、俺も目を閉じた。




めったにない智くんからの電話は、本人も気がついてないSOS 。

最近、ゆっくり会えてなかったし、体も重ねてなかったしね。

求めてくれるのは、文句なしに嬉しいものだ。

可愛いお誘いはいつでも、歓迎するよ。



明日からも、その笑顔で、みんなを癒して?
辛くなったり、寂しくなったら、俺がとんでいくから、…………また電話してね。



             

              end,

ストーリーメニュー

TOPTOPへ