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キラキラ

第16章 連理之枝



「ね、じゅんくん」
 


キラキラの目で、見上げられた。
子供って、どうしてこんなに瞳が綺麗なんだろう。
かずだから、余計にそう思う。

優しい気持ちで返事をした。



「ん?」



「だっこして」


両手を万歳してくるかず。


おまえは、本当に計算してやってねえか?と、つっこみたくなる。
俺の萌えポイントつきすぎだろう。


……………違うか。


これが本来のかずなのかもしれないな。
いつも、がっちがちにかためられてる鎧をぬげば、きっとこんなに素直なんだ。


「……………いいよ」



どうか、もとにもどってもこのまま素直でいて欲しい。

なかなか本心をさらけ出さないかず。

俺は、全部受け止めてあげるよ。

……………だからさ。

祈りをこめ、俺は、笑ってかずを抱き上げた。


           おわり❤

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