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キラキラ

第20章 🌟🌟

カズが、困惑した表情で、俺の頬を両手でもう一度包んだ。

俺は、カズがかいた胡座のなかに、ぺたりと座り込み、呼吸を整えながら、そんなカズをじっと見上げた。

口の中には、カズの味がまだ残ってる。
カズが俺の中にいるみたい。

カズは、ふっと優しく目を細めて、俺の唇を親指でそっと撫でた。


「…あなたって人は……そんなことしなくていい」


「なんで?いつもするじゃん」


「……俺があなたにするのはいいの」


「……カズのはすごく甘いよ」


俺は、にっこり笑ってみせた。

オーラルセックスを遠慮するなんて。
今更じゃん。
それに、おまえは、いつも俺の飲んでんじゃん。


「……あのさ。カズが感じてくれてるのが、嬉しいんた」


囁いたら、カズはまたふわっと赤くなった。

俺は、カズの唇に下からそっとかみつき、再び深く舌を絡ませながら、体を伸びあがらせて、もう一度ベッドにゆっくり押し倒した。


「……んっ…」



「はあ……カズ…っ…」



「…………んん」


名を呼ぶたびに体が熱くなる。
愛し合うときにしか使えない呼び名。
ミヤの本名。
それを知ってるのは俺だけ。


キスをしながら、ボディーオイルのボトルに手を伸ばした。


俺も気持ちよくなってもいいかな。
カズを感じたい。


「……もう繋がろ。カズ」

「……うん」


中身を手のひらに出して、滑りを使い、カズの深いところにするりと指をはわした。
グイッと指を埋め込んで、ゆっくり抜き差しを繰り返す。


「………あ…んんっ」


カズが眉をよせて、苦痛にたえる声をあげたけど、俺は、かまわずそのまま大きく足をかかえあげて、体を開かせた。

カズのイイところなんか熟知してる。


「……やっ」


入り口を柔らかく広げながら、指を折り曲げたり伸ばしたりして。
たまにイイところも押さえて。

「ん……っ、くっ……んっ」

唇を切れそうなほど噛み締めながら、あられもない声を出すことを耐えるカズが、愛しい。

声をだすのに、抵抗があるんだって。

恥ずかしいからだとか言ってたけど、ムダだよね。
どーせ、すぐに乱れちゃうのにさ。

俺は、指を抜き、「挿れるよ」と、一声かけ、カズが力をいれる前に、限界間近の自分を一息に埋め込んだ。


「んっ…あ…ああああっ」


カズが色っぽい悲鳴をあげた。

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