キラキラ
第2章 ねがい星
***** ***** *****
後日。
楽屋でくつろいでいると、マネージャーが、「発売明日です」と、あの時撮影した女性雑誌を持ってきた。
一目みるなり、一気に嫌な気分になった。
そんな俺に全く気づかないまま、マネージャーは、雑誌をパラパラめくって、のんきに言う。
「見ます?なかなかいい出来ですよ」
「見ねぇ」
即答して、手元のゲーム機に視線をおとすと、コーヒーを手に通りがかった潤くんが、「どれ」と、雑誌に顔を近づけた。
「へー……頑張ったじゃん、ニノ」
潤くんは驚いたように、目を見開き、ははっと笑う。
「どれどれ…………わっ、エロ」
その言葉にひかれるように、わざわざ椅子から立ち上がって、見に行ったリーダーが、苦笑して……からのコメント。
(エロいって……)
俺は、がくっとなる。
つけくわえて言うことには。
「この、嫌がるような表情が、そそるね」
ゲーム機を操る指が思わず、止まってしまった。
(……それ、ガチで嫌がってんすけど)
なんだよ、見せて、と翔さんまで加わって、マネージャーから雑誌を受け取り、一声。
「やっばいじゃん、これ」
びっくりしたような声に、俺は視線だけ、翔さんにおくった、
(…………何)
「事務所大丈夫?」
(………………)←脱力
そこへ、おっはよーっと、相葉さんが元気に登場した。
(げ、あんたには見せられない!)
雑誌回収に慌てて立ち上がったけど、タッチの差で、相葉さんが翔さんたちに合流する方が早かった。
「何それ」
「んー?エロニノ」
(あーあ……)
俺は、あきらめて相葉さんを観察した。
相葉さんは、まず表情がかたまり、赤くなって、それから、青くなって、…白くなった。
(…………器用なヤツ)
「あの、くそがキ……」
呟いた相葉さんに、他の三人が一斉に怪訝な顔をする。
立ち上がったままの俺に、相葉さんが視線を寄越した。
「ニノ」
「…………なに」
「こいつ、潰していい?」
雑誌を指差して、地獄の使者のような声をだす。
思わず笑ってしまった。
一回笑いだすと、とまらなかった。
あははと笑う俺と、蒼白になってる相葉さん。
なになに?と、俺たちを興味深そうに眺める三人。
今日も平和な1日になりそうだ。
End
後日。
楽屋でくつろいでいると、マネージャーが、「発売明日です」と、あの時撮影した女性雑誌を持ってきた。
一目みるなり、一気に嫌な気分になった。
そんな俺に全く気づかないまま、マネージャーは、雑誌をパラパラめくって、のんきに言う。
「見ます?なかなかいい出来ですよ」
「見ねぇ」
即答して、手元のゲーム機に視線をおとすと、コーヒーを手に通りがかった潤くんが、「どれ」と、雑誌に顔を近づけた。
「へー……頑張ったじゃん、ニノ」
潤くんは驚いたように、目を見開き、ははっと笑う。
「どれどれ…………わっ、エロ」
その言葉にひかれるように、わざわざ椅子から立ち上がって、見に行ったリーダーが、苦笑して……からのコメント。
(エロいって……)
俺は、がくっとなる。
つけくわえて言うことには。
「この、嫌がるような表情が、そそるね」
ゲーム機を操る指が思わず、止まってしまった。
(……それ、ガチで嫌がってんすけど)
なんだよ、見せて、と翔さんまで加わって、マネージャーから雑誌を受け取り、一声。
「やっばいじゃん、これ」
びっくりしたような声に、俺は視線だけ、翔さんにおくった、
(…………何)
「事務所大丈夫?」
(………………)←脱力
そこへ、おっはよーっと、相葉さんが元気に登場した。
(げ、あんたには見せられない!)
雑誌回収に慌てて立ち上がったけど、タッチの差で、相葉さんが翔さんたちに合流する方が早かった。
「何それ」
「んー?エロニノ」
(あーあ……)
俺は、あきらめて相葉さんを観察した。
相葉さんは、まず表情がかたまり、赤くなって、それから、青くなって、…白くなった。
(…………器用なヤツ)
「あの、くそがキ……」
呟いた相葉さんに、他の三人が一斉に怪訝な顔をする。
立ち上がったままの俺に、相葉さんが視線を寄越した。
「ニノ」
「…………なに」
「こいつ、潰していい?」
雑誌を指差して、地獄の使者のような声をだす。
思わず笑ってしまった。
一回笑いだすと、とまらなかった。
あははと笑う俺と、蒼白になってる相葉さん。
なになに?と、俺たちを興味深そうに眺める三人。
今日も平和な1日になりそうだ。
End