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キラキラ

第22章 1ミリのユウキ

「あ……もうっ」

ぎゅうっと根元を握られ、出すに出せず、汗が吹き出してくる。
俺は、力なく首を振りながら、俺の胸をはい回る潤の頭に手を伸ばし、そのやわらかい髪の毛に指をくぐらせた。

「…手…離せ……!」

「イキたい?」

うんうん、と頷いた。
潤はいたずらっぽい笑顔になったかと思うと、すっとかがみ、俺を口に入れた。

「ああっ………あっ……やっ」

温かい口に敏感な部分が包まれて。
同時に、潤の長い指が数回行き来しただけで、俺は、我慢できずに吐き出してしまった。

「……っ………っ…ぁ」

何度も何度も出てくるそれを、潤はいとおしそうに手で受け止めて。
全部だし終わり、脱力するように体を投げ出したら、

「………いっぱい出たよ」

手のなかに残るものを嬉しそうに俺に見せた。

俺は、肩で息をしながら、苦笑いだ。

「……見せんでいい」

「……可愛い。翔くん」

「……可愛くない…」

「可愛いよ」

言って、潤が、俺がだしたものを自分のものに、擦り付けてるのを見て、再び胸が騒ぎだした。
体が、感じやすくなってるから、潤と触れあってるだけで、そこが熱を持ってるのがわかる。
後ろもズクズクと、期待に震えてるみたいで、我ながらひく。


どんだけ欲しがりなんだ、俺。


「……久しぶりだから、辛いかもよ」

潤が、少し心配そうに言いながら、俺の膝裏に手をかけ両足をもちあげた。
されるがままになりながら、これから訪れるであろう快感と衝撃に備えて、覚悟するようにこっそり息をのんだ。

「……大丈夫だっつの。そんなヤワじゃねーし」

「そう?……痛かったら言ってね」

「……言ってもやめないだろ」

「うん。やめない」

「なんだ、それ」

はははっと笑って潤の顔を見上げると、潤は、にっと笑って、

「我慢する翔くんもそそるから」

つらーっと言ってのけた。

「お前……さんざん俺の体が心配って言ったじゃねーか」

「心配だよ。でもこの心配と、その心配は違うもん」

「どう違うんだよっ……っぁ……」

黙ってと、言わんばかりに、潤の指が俺の後ろに触れた。
そのままそっと指を差し込んでくるから、唇を引き結んで、違和感に耐える。
 
「すぐ気持ちよくしたげる……」

「……ん……」  

二人で探す共同作業。

シーツを握りしめ、ひたすら羞恥と痛みを我慢した。

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