テキストサイズ

キラキラ

第22章 1ミリのユウキ

*******

*おまけ*

   *緑の管理人のひとりごと*



……やっと分かってくれたんだね

眼下には、幸せそうに寄りそう潤くんと翔くん。
微笑んでる翔くんの顔は、とても綺麗だった。
素直になれ、と出した指令を、翔くんはきっちりきめてきた。

他の世界に飛ばす必要もないだろう。

まあ、もともとあの二人は相思相愛なのだから、若干、遠慮がちになろうが、壊れる心配はないとは思ってたけどね。


それにしても……
この嵐ってグループ楽しいなあ。


俺は、頬杖をついて、ぼんやりと考えていた。


カッコいくて完璧な外見なくせに、実は寂しがりで強がる潤くん。

華奢で神経質そうで、それでいて甘えんぼなくせに天の邪鬼なにの。

相手によって、立ち位置をかえれる器用さを持ちながら、実は鈍感で素直じゃない翔くん。

みーんな、ほんと勉強させがいがあるってもんだよね。

そろいもそろって、美形ぞろいだから、不安な泣き顔もたまんないし……


嵐はまだ二人いる。


「……どーせなら、残る二人にも会ってみたいしなあ」


ふふん、と、鼻唄を歌いながら、手帳にはさまれた写真を取り出した。

「………」

どっちにしようかな。

しばらく考えて、一枚の写真をしまい、もう一枚を手元においた。

「この子にしよ」

写真にうつるのは、優しいタレ目が印象的な、笑顔の穏やかな人物。

「待っててね……おーのくん」




to be continue

ストーリーメニュー

TOPTOPへ