
キラキラ
第23章 🌟🌟🌟
そっと唇をあわせたら、カズは、ゆっくり舌を絡めてきた。
「ん…」
「…んぅっ」
優しく優しく唇をあわせ、お互いの柔らかな粘膜を味わって。
徐々にピッチをあげて、舌でカズの口内をかき回しながら、萎えていたカズのものに指を添えた。
カズが、ピクリと体を跳ねさせたから、また宥めるように、優しいキスに戻して、そっと唇を離した。
「……ぁ……ぁん」
再び、小さく喘ぎだして快感を追い始めたカズ。
俺の背中にしがみつき、細められた瞳は、俺を捉えてる。
それでいい、というように頷いて、俺はカズの後孔に指を這わせ、柔らかさを取り戻すようにその指をするりと押し込んだ。
びくりびくりと跳ねる体を気づかいながら。
頭をもたげてきた、カズのものを優しく擦り、再び唇をふさぐ。
「んん…っ…ぁ」
「……カズ……いい?」
「ん……」
頃合いを見計らい、カズの足をそっと割り開いた。
太ももを抱えると、カズは、身体を一瞬だけ強張らせたが、大丈夫だよ……と、囁いてやると、コクコクと頷いて、力を抜いた。
……ゆっくり身体を倒し、ぐっと腰を進めた。
いつのまにやら、ぎゅうっと目をつぶっているカズに気付き、耳元で囁く。
「…カズ……俺を見て…」
「はっ…ぁ…ぁ…、サト……」
「ほら、入っていってるの、分かる?」
「ん……っ」
「……怖くないよ」
「サト…サトシ…ああっ…」
「ほら」
最後、ぐぐっと体重を静かにかけて、……肌と肌がぴたりとくっついた。
「……はっ、は……」
「……?」
ふと、気がつけばカズが、浅い息をくりかえしてる。
俺はチュッとカズの頬にキスした。
「カズ」
「ん……」
「怖くないよ?」
カズは、頷き、ふー…ふーと長い息をついて、落ち着きを取り戻そうとしてた。
「………サト……シ……」
「ん?」
「……ありがとう」
幸せだ、と呟いてカズは、潤んだ瞳でふわりと笑った。
それがすごく綺麗で見惚れてしまう。
「……俺を捨てないで正解だったろ」
俺もふふっと笑ってやった。
俺たちはどちらからともなく、指を絡め、微笑みあい。
白いシーツの海で、何度もお互いの存在を確認しあった。
……それは、切ない記憶を甘く塗りかえた、二人だけの秘密の時間。
fin.
