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「ぁんっ………んっ」

翔の体にすがりなから、襲う快感に声をあげた。
わけがわからなくなってきた。

平静を保てない。

俺の声に煽られてるのか、翔の表情も妖しくて、ますます興奮してきた。

………俺、翔とセックスしてる。

そう実感すると、急に何もかもが気持ちよくなってきた。
翔の動きは、もちろん、お互いの吐息や、下腹部からきこえる水音。
肌がぶつかる感覚。揺さぶられる体。

「あっ………んあっ………」

たとえ、とんでもない声をだしても、なんだかもうどうでもいい。

翔は、俺を貫きながら、俺の反応を見定めてうまく角度をかえ、気持ちのいいポイントを擦りあげてゆく。

これまでと、違う種類の快感という名の刺激に体がオーバーヒートしそうだ。

「…気持ちいいか？…」

「あん………いい………あっ」

「……こっちも、自分で触ってみ」

痛いほどに張りつめて行き場をなくすようにしてる俺の中心に、翔は、俺の手をとりそこへ誘った。

自分のガチガチに猛ったものに指をかけたら、さらに快感が倍増して。

夢中で握り、擦りあげた。
先走る体液に、卑猥な水音が更に追加される。

そして、一気に押し寄せる射精感。

「あっ………あっ………翔っ…………！」

「くっ……ちょっ…締めんなっ」

翔が抗議の声をあげたが、もうとめられなかった。

「ごめ…っ…イくっ………ああっ」

「………あ……おまえ」

はあっとため息をついたと同時に、自分の手のひらに、精を吐き出した。
瞬間、俺の体の中にも、ふわっと温かいものが、広がった気がして。

ピクンピクンと、お腹の中で翔が拍動してる。

激しく息をしながら、俺の上で吐精する翔を見つめた。
濡れる前髪から、上目使いに俺を見る目がぞくぞくするほど、色っぽい。

格好よすぎだよ……。

翔を見てたら、とくんと心臓が高鳴った。
……同時に、キンと、俺を襲う耳鳴り。

あれ………？

目の前が真っ白になってゆく。

はぁはぁと、息をついてた翔が、俺の異変に気付き、がばっと体を起こした。

「？！　バカっ！　おまえ今跳ぶな！！」

「翔……っ」

「ちょっ！………こらっ！正気になれ！」

「あん…」

「あん、じゃねー！！わっ………やべっ！！！」

なにも考えられない頭に、翔の焦った怒鳴り声が木霊した。