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影に抱かれて

第17章 影に抱かれて

予想していなかったその熱い衝撃にリュヌは大きな声を漏らす。

「ジュ、ジュール! あああっ……!」

初めこそ衝撃を感じたが、リュヌの器官はジュールのその形を憶え、すぐに柔らかく包み込んだ。

そこに愛は確実にあった。

「愛してる……愛してるよ、リュヌ……!」

「僕もだよ……ジュール……あっ……ああっ……あああっ……」

今は何も考えられなかった。
明日のことなどどうでもいい。
ただ、ジュールを感じていたい……

貫かれ、そして同時に指先で愛撫されるリュヌの身体は深く達していた。

ジュールに気を付けるようにと言ったジャンの言葉がまた一瞬蘇るが、今はどうにもならない。

ただ、ジュールに身体を委ねるだけだ……

「他人に穴を掘るものは自らそれに落ちる……」

「あっ……ああ……ジュール……何……?」

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