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影に抱かれて

第6章 ケージ・エピネ

「ドゥルーでいいよ。あと僕は君より一つ年長だ。それよりリュヌ、僕の方が先に君の名前を呼んだことを忘れてない? それに……」

ドゥルーが一歩踏み出し、再び二人の間の距離が縮まる。

「もう、手なら繋いでしまったから……こちらに挨拶させてもらうよ」

そう言って悪戯っぽく微笑むと、ドゥルーはリュヌの頬にチュッと音を立てて挨拶のキスをした。

「これからよろしくね……リュヌ」






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