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泣き虫ルームメイト AM & 遠回りのルームメイト SN

第2章 泣き虫ルームメイト2 潤

2-2

「転入生?え、じゃあ俺と同室になるってこと?」
「そうなるね、潤 残念でした」
「なんだよー、一人部屋 1か月で終わりか~・・・」


春休みになって、新しい部屋に移って3週間ほど経ったある日、
俺は大野さんから 数日後に転入生が来ることを知らされた


「しょうがないなー、どんな奴?転入生なんて珍しいじゃん、まさか金持ちのバカ息子が
問題起こして逃げこんで来るんじゃないよね?」
「んー、違うみたいだよ?理事長の知り合いの孫らしい。
親が忙しくて、今までもほったらかしだったんだけど、3年前から父親が単身赴任してるのに加えて、今年から母親の方の仕事も関西中心になるってことで ここに入れられるみたい」

「へー、俺だったらマンション借りてもらって 一人暮らしをエンジョイするけどなぁ」
「潤がそんなこと許されるわけないだろ、親元はなれてここに来るのだって 心配だって猛反対されたの聞いてるぞ」

「いつまでも過保護なんだよ、まったく・・・もう発作もほとんど出ないし
過激な運動さえしなければ 普通に生活してるのに」

「そんだけ愛されてんだよ、・・・わかってんだろ?」
「ん・・・まぁね・・・」


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