テキストサイズ

泣き虫ルームメイト AM & 遠回りのルームメイト SN

第3章 泣き虫ルームメイト3 まー

3-3

新学期が始まり、授業も開始されると 俺はついていくのに必死で 他のことを考える余裕がなくなった


「さすが私立・・・進み方が速いし やってる内容もめっちゃ難しい・・・」
「でも 編入試験パスしてるんだから、基本は大丈夫。
理数系なら俺が教えるし、文系は翔くんに聞くといいよ」

「ありがとー、じゃあ早速なんだけど 物理の宿題教えて?」
「うん、ちょっと待って・・・あぁ、これはね・・・」



不用意に近づくと怪我をするかも、っていう俺の予想は 完全に外れたらしい

潤は クラスメイトとしてもルームメイトとしても 
申し分なく親切だった


夕食後には 毎日予習復習を欠かさない潤に倣って、
俺も 生まれて初めて宿題以外の勉強を続ける習慣が付き、
前の学校より高度なここでの授業にも なんとかついていけるようになった 




ストーリーメニュー

TOPTOPへ