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泣き虫ルームメイト AM & 遠回りのルームメイト SN

第34章 遠回りのルームメイト16 ニノ


16-3

暴力的な行為に対しての恐怖心、ってのはあったけど、男だし、未遂で済んだし、たとえヤラレタとしてもどうってことない。

だから、別に辛くなんか・・・



そう言おうとして口を開いた途端、ううっ、という嗚咽が漏れる
自分でも驚いたけど、気づいたら俺は、ぽろぽろと涙を流してたんだ


「あれ・・・俺、おかしい・・・」
「おかしくなんかないよ。そんなことあったのなら、怖かったし辛かったに決まってる。
お前 全然泣いてないんだろ?俺たちに気取られないように、ずっと頑張ってたんだろ?
もう頑張らなくていいんだ。全部吐き出してスッキリすればいいんだよ」

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