泣き虫ルームメイト AM & 遠回りのルームメイト SN
第58章 遠回りのルームメイト18 ニノ
18-3
でもその話をすると
当の斗真はあっさりと笑う
「ああ、さっきの。わざと声かけたんだよ、そう思わせようとして」
「え?どういうこと?」
「少なくともニノがライバルと思われるより俺の方が安全じゃない?
俺、素人相手なら4~5人相手でも負けない自信あるし」
それは確かにそうかも知れないけど
でも、万が一にもアイツがホントに刃物でも持ち出して 斗真が怪我でもしたら・・・
「それは無いと思う。風磨、そんな悪い奴じゃないよ。
実を言うと俺、結構タイプなんだよね」
「「えっ?」」
思ってもみなかった言葉に、思わず翔と顔を見合わせてしまう
「ま、マジで?」
「まぁ、まだ恋愛感情って程でもないけど。アイツ格闘技の素質もあると思うし
じっくり付き合っていきたいなぁ、って思ってるのは確か」
「へ、へぇ~・・・」
「だから風磨の事は俺に任せといてよ」
「う、うん・・・宜しく・・・」